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アルコDL-109は、1939年12月から1945年4月の間にアルコが製造した、車軸配置A1A-A1A、キャブ・ユニットタイプの車体を持つ旅客用電気式ディーゼル機関車である。アルコが初めて製造したキャブ・ユニットであり、運転台つきのAユニットが74両、運転台のないBユニットが4両製造された。 プロトタイプを含めてアルコは正式な形式名を与えておらず、設計上の名称(スペック・ナンバーと称する)で6タイプ(文献によっては5タイプ)が存在する。その数がカッコ書きとなるのは、外部リンク先の文献や資料に見られるように、設計名称のとらえ方や実状で混乱を来しているためである。本項目では、英語版の分類にならったうえ、それらを補足する。完成形がDL-109と呼ばれるタイプであった。本項目では、ほかの4タイプ(または5タイプ)についても述べる。 == 兄弟形式の概要 == AユニットはDL-103b、DL-105、DL-107、DL-109、BユニットはDL-108、DL-110である。形式名のDLはDiesel Locomotive即ちディーゼル機関車を意味する。それぞれの製造量数は以下のとおりである。 外観は工業デザイナーのオットー・クーラー(Otto Kuhler)の手によるものであり、それぞれ非常によく似た形状を持つ。3分割された正面窓が特徴で、そのデザインはアメリカのパテントD121,219に登録されている。〔パテントの内容 〕全形式ともディーゼルエンジンを2台搭載しており、合計出力は2,000馬力(1,500kW)である。 DL-103bのみ仕様が異なり、エンジンが538T型エンジンで、補機類の駆動にも電気を使用する。また、他形式よりも全長が4フィート5インチ(1.3m)長い。この車両はシカゴ・ロック・アイランド・アンド・パシフィック鉄道(CRI&PR。ロック・アイランド鉄道、RIともいう)の624号となった。他の形式は539T型エンジンを搭載し、補機類の駆動にはベルトドライブも使用する。各形式間同士の差異はごく小さなものであった。 DL-105はやはりRIの622号とガルフ・モバイル・アンド・オハイオ鉄道(GM&O)の270号・271号となった(資料により、RIの622号をDL-107とするものもある一方、GM&Oの270号・271号をDL-107とするものもある)。 その他の鉄道会社は、DL-107と、BユニットとしてDL-108を導入した。 DL-109は、ニューヨーク・ニューヘイブン・アンド・ハートフォード鉄道(NH)が大量に導入した。その経緯は後述する。 第二次世界大戦中、GM&Oとサザン鉄道(SOU)もDL-109を購入し、SOUはDL-110も購入した。Bユニットの設計名称がDL-108からDL-110となった理由は、大きな改良を伴ったからなのか、戦時生産として認可されたためだったのか、あるいはその両方か、不明である。DL-108を認めない資料もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アルコDL-109型ディーゼル機関車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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